「K2」全話5/31まで無料公開中!

突然ですが、私が長年愛読している作品である、
真船一雄先生の医療マンガ「K2」が、
講談社のアプリ・WEBサイト「コミックDAYS」にて
最新話を除く全話が無料で読めるようになっています!
ということで頼まれてもいないのに(このブログを読んでいる人が居るかも怪しいのに)宣伝にまいりました。 

連載していた雑誌「イブニング」が今週で休刊になったため、
今後はこのコミックDAYS上での掲載になるそうです。(3/26~再開)
それに伴っての全話無料公開のようですね。
皆さん、追いつくなら今ですぞ! 
まあ、443話あるんですけど、5月末まで無料公開なので……
電子だと合本版があるので購入するのも良いですゾ。

さて、この「K2」という作品について軽く紹介を。
山の話でもないのになぜ「K2」なのか。
実は以前週刊少年マガジンで連載されていた
「スーパードクターK」および「DoctorK」の続編となる
次世代と医療を描いた物語なのです。

え? よくありがちな「その後の時代を描く続編」?
と、安易に考えるなかれ!
これがめっっちゃくちゃ面白いのですよ。
単なる二世ものではない!!

昔は治せなかった、あるいは多大なる苦痛が伴った治療について、「だが今は違う!」と、
今の医療だからできるようになった」ことを、
次世代の若者たちに伝えていく意義。
「”たったひとりのスーパーなドクター"でなくても人を救えるのが現代医療だ」ということを余すところなく描いています。
タイトルから「スーパードクター」が消えた理由はそこにあるのでしょうね。

『私にはドクターKのような超絶技巧もなければ……
 目をみはるようなスピードもない
 普通の医者だよ……
 そんな私でも医学の進歩によって……
 今まで救えなかった患者をも救えるようになる! 
 素晴らしいことだと思わないか?』


このように、単行本40巻14頁に
1作目の「スーパードクターK」の登場人物の息子が成長して医師となり、
今作の主人公と同世代の医師志望の青年に語りかけるシーンがありますが、まさにこれ。

現在の医療であること、次世代の人間に伝えることが重要なのであり、
ゆえに今の時代に描き続けること、続編であることが作品の根幹となっているのです。

また、ほぼリアルタイム進行であるため、
件の感染症が現実同様に猛威を振るい存在する世界として物語が展開している点も、
今の時代に描かれている意義のひとつだと個人的には感じています。

そのほか、主人公二人の生い立ちやそれにまつわる物語もとても面白いのですが……
作品の肝である医療については一貫して地に足が付いたものとして真摯に描き続けています。
登場する医療従事者、あるいは雑誌記者や料理人に至るまで、
皆が自分にできる仕事を全うする姿勢や信念が、めちゃめちゃカッコよくしびれます!
ネット上では「気持ちのいい人物しか登場しない物語」と称されるのも納得。

それでいて雑巾のように平べったくなるギャグシーンから、超絶座った肝まで披露するヒロインの宮坂さんなど、メインキャラクターの魅力もたっぷりで、読み進めるほどに好きになっていきます。
現主人公の一也(かずなり)は小学生時代から研修医の現在まで成長を見守っているので、立派になったなと感慨にふけるばかりです。


そんなこんなで、前作キャラが登場したり次の世代に引き継いでいくような話もアツいのですが、
今作だけを単体で読んでも面白いのでぜひ!
1話から3話くらいで終わるエピソードが中心で、
長いものでも単行本1冊分ちょっとで話に区切りが付くようになっているので、
どこからでも読みやすくなっています。

個人的おススメは287話からはじまる「青き帆走」編。
船員実習生と医学生の交流と成長がとても読み応えあるエピソードです。
下船前に散髪をしてあげるやりとりがまた良い…… 
帆船の航海術や整備についても勉強になりますし、船医の使命や、船長の過去エピソードもグッときます。
揺れる船での手術や、犯罪者に襲われる事件もあり、ページをめくる手がとまらなくなること間違いなし!

とにかく学生も船医も教官も全員が自分にできることを真摯に取り組む姿がカッコよく、前述のようなこの作品の魅力がギュッと詰まっています。
https://comic-days.com/episode/13932016480029766613


長い話は今はちょっと、という方は、
とりあえず295話の「傍観」1話だけでもどうぞ。

医学生仲間の女性陣が出かけた食べ物フェスの会場で、倒れた人を目の当たりにして……という話なのですが、メンバーのなかでも一番ほわっとした感じの青山さんが大活躍するという所が「特別な医者の話ではなく、人々が幅広く享受できる現代医療と人間を讃える」というテーマを体現していると思います。
傍観者効果についても考えさせられました。
https://comic-days.com/episode/13932016480029768069


ということで推しポイントやエピソードは尽きないのですが、
無料公開中の今、twitterで作者の真船一雄先生の名前を検索すると、皆さんが好きなエピソードを紹介してくださっているので片っ端から読んでみるのもおススメ。

だいたい1~19巻までが新たにドクターKとなった「神代一人」(かみしろかずと)が主人公で、先代のドクターK「KAZUYA」が後の時代に託した患者を治したり、KAZUYAの息子(便宜上)を守り育てる物語、
20~40巻がKAZUYAの息子「黒須一也」が主人公となって医学を学んでいく物語、
40巻~が医者として歩み始めた一也ともうひとりの「次世代」の人物の物語となっています。

中だるみやワンパターン化することもなく、どんどん面白くなっていくので、最初から全話読破するのも後悔はさせません! ぜひこの機会に読んでみてください。
(個人的にはライバルとヒロイン、そして同級生の登場する医学生編が一番好きです)

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