「Self Satisfaction」&「ミラクルアッパーWL」!

奥井雅美さんが提供した楽曲をセルフカバーしたアルバム
「Self Satisfaction」と、
May'nさんをフィーチャリングしたシングル
「ミラクル・アッパーWL」が8月21日に発売されました。

私は発売当日に池袋の某アニメイトに行ってきたのですが、
「Self Satisfaction」はあと2枚しか残っておらず、驚き。
告知はそれほど大々的ではなかった気がしますが、
セルフカバーアルバムを待望していた人が
少なくなかったということかもしれません。

画像


まず「Self Satisfaction」について。
(奥井雅美さん公式サイトから視聴できます)
こちらは宮崎羽衣さんや石田燿子さん、野川さくらさん等々
声優やアニソン系アーティストの方々に
提供された楽曲のカバーということで、
全ての曲にアニメやゲーム関連のタイアップがついています。

私も今回はじめて気がついたのですが、
「S-mode#1 disc2」といい、「マサミコブシ」といい、
「全曲タイアップソング」という状態は
単なるセルフカバーアルバムという以上に
大きな特徴になるのかもしれません。

もちろんタイアップのあるなしが
曲の完成度を左右するわけではありませんが、
アニメ(ゲーム)ソングの醍醐味とは
なんと言ってもその作品との相乗効果!
という気がするので、
その点はこのアルバムを楽しむにあたっても
重要になるように思えます。

なにやら良くわからないことを述べてしまいましたが、
要するに、

  しまった、私、今回のアルバムのタイアップ元の作品
  どれもちゃんと観たことがないや……

と、いうこと。


「マサミコブシ」や「S-mode#1 disc2」の楽曲は
原曲やタイアップ作品を知っていたものが多かったので、
「奥井さんが歌うとこんな感じになるんだ」というのと同時に
いろいろな作品の雰囲気をも味わうこともできて、
一枚で二度三度楽しい感じだっただけに
もったいなかったなという気がしてなりません。
まあ今回は年齢制限のあるような作品も含まれるのですが。
「作品は良く知らないけど曲は知ってる・持っている」ということが
個人的に多いので、
もう少しはなんとかしたいなと反省させられました。


どうでもいい私事語りはこのへんにして、
以下、ざっと各曲の紹介&感想を。
前述のようにタイアップ作品を良く知らない部分があるため、
トンチンカンな記述がありましたら申し訳ありません。


01.Divine love
アニメ「セイント・ビースト~光陰叙事詩天使譚~」OP
<提供アーティスト:JAM Project featuring きただにひろし>
公式サイトで奥井さんが
「天使が好きなので歌詞が気に入っている」と語られているのに納得。
一連の「天使もの」の例に漏れず、
ドラマチックな世界で(曲調も含めて)
一曲目からぐっと引き込まれていきます。


02.STRATEGY
ラジオ「かのこん ラジオ~耕太とちずるのゆやよん成長日記」OP
<提供アーティスト:宮崎羽衣>

歌詞的には確かに不安や切なる願いに基づくものなのに、
そこで怯えるのではなく、立ち向かっていくという部分に
力強さを感じさせられます。
「戦略」という題もなるほどなという印象。
曲についてはMACARONI☆さんらしいかな、という気がしました。
(良い意味で)


03.ADRATION
アニメ「RAY THE ANIMATION」キャラクターソング
<提供アーティスト:アカリボン C.V宮崎羽衣>
原曲は、役を演じられている声優さんが歌う楽曲ならではというか、
想いの強さがそのまま胸に刺さるような感じで、
「ことば」の響きを味わえる仕上がりだったかと思います。
今回の奥井さんのカバーではどちらかというと
歌唱全体で楽曲世界を表現するような雰囲気になっているでしょうか。
どちらが良いということではなく、
そういった味わいの変化こそが、セルフカバーアルバムの
楽しみかもしれません。

「私だけ見て いて」の部分に入る
宮崎さんの声にはぞくりとさせられました。(原曲にもあります)


04.夕凪
アニメ「RAY THE ANIMATION」ED
<提供アーティスト:近江知永>
こちらの曲は逆に近江さんの方が透き通っていくような歌唱で、
奥井さんの方が一語一語に力が入っているような印象を受けました。
確かに同じ曲で音程も同じ(おそらく)なのに
やはり不思議と持ち味が違ってきます。

「夕凪」という題については
風や波が前後にあってこそ、認識できるものなのかなと
いうことを考えさせられました。
その辺の解釈はいまいち要領を得ませんが、
「心ってなんだろう…」の部分が特に焼きついています。


05.篝火
アニメ「AYAKASHI」ED
<提供アーティスト:KAORI..>
初聴きでしたが、和風のアレンジやバックの音に
おおっと感じさせられました。
奥井さんで和風の曲は意外と少ないような気がするのですが、
中音域の美しさとゆるり流れるような歌声が
かなり相性が良いように思えます。
またオリジナルアルバムでもこんな和風曲を聴いてみたいです。


06.KAKERA
アニメ「RAY THE ANIMATION」キャラクターソング
<提供アーティスト:春日野零 C.V野川さくら>
奥井さんのコメントによると「そのまんま奥井節」
な曲とのことですが、
個人的には、奥井さんの楽曲の中でも
比較的珍しい部類の曲調ではないかという気がしました。

曲的にも歌詞的にも
「もともと持っていたパワーをぱっと発揮する」という感じではなく、
「いろんな出来事を経てトンネルを抜けた先で浴びる光」
という感じではないかなという気がします。イミフな例えで申し訳ありませんが。


07.Time Limit
PS2ソフト「かのこんえすいー」挿入歌
<提供アーティスト:宮崎羽衣>
爽やかなメロディーなのに切なくもまっすぐな想いを描くという、
これもある意味「奥井節」のような気がする一曲。
「世界が終わるとしたら」というテーマは
他の曲にもあった気がしますが、何だったかな……?


08.HONESTY
アニメ「RAY THE ANIMATION」キャラクターソング
<提供アーティスト:篠山利明 C.V高橋広樹>
これは男性ボーカルということもあってキーが変わっていますが、
またガラっと雰囲気が変わって興味深い。
原曲はコーラスがMontaさんでしたが、
今回は「奥井雅美」になっているということは、
サビの部分の低~いコーラスも奥井さん!?


09.冬の向日葵
PCゲーム「冬のロンド」挿入歌
<提供アーティスト:近江知永>
積もりゆく想いと雪解けの中から芽吹くものという対比が
歌声と相まって美しさを際立たせます。

「Melted Snow」と対になるのだろうなということも
今回良くわかりました。


10.Float ~空の彼方で~
アニメ「Solty Rei」ED
<提供アーティスト:近江知永>
この曲ははじめて聴いたのですが、
ふんわり見守るような温かさがある名曲だと思います。
ただ、奥井さん自身も語られているように
どこかじんわりとこみ上げるようなものも感じられました。
ロック系も良いですが、
こういう温かくもちょっと切ないようなメロディーも
本領発揮なのかもしれません。


11.KURENAI
アニメ「ナイトウィザード The ANIMATION」OP
<提供アーティスト:宮崎羽衣>
これはいかにもOPに合いそうな曲調だという感じでした。
画像がのったらかなり映えるだろうという気がします。

「Akasha」発売記念のイベントで
具体的にカバーしたいと語られていたのが「Divine love」と
この曲だったと思うのですが、
それだけあって歌詞と歌がピッタリと決まっています。


12.言えないから -Piano quintetto-
アニメ「ぷちぷり*ユーシィ」ED
<提供アーティスト:石田燿子>
原曲のちょっと懐かしい感じがする雰囲気も好きなのですが、
ピアノを中心に据えた今回のアレンジも良い!
この「Self Satisfaction」は方針として
アレンジは少なめに抑えられているようですが、
個人的にはこれくらい雰囲気が変わっているほうが好みです。
ピアノとバイオリン等の音色が歌声と合わさって
やわらかくゆったりした世界を生み出しているなと感じました。
他の方の作詞というのもセルフカバーならではかもしれません。


 ◇

全体としては、上で述べたように、
「マサミコブシ」と同様、アレンジは少なめで、
「奥井さんが歌うとこんな感じになるんだ」
というのを楽しむ感じになっているかと思います。
原曲を知っていれば「この曲を奥井さんが!」
という気分になれるのでしょうが、
知らなくても純粋に楽しむことのできるアルバムでした。

アルバム全体で一つの雰囲気を持つというタイプではありませんが、
バラエティの豊かさも魅力だと思えます。

個人的には「夕凪」がもともと好きで、
今回のセルフカバーでは今のところ
「ADORATION」と「Time Limit」が気に入っています。

ジャケットも含め、使用されている写真を
奥井さんご自身が手がけられているというのも
まさにセルフカバー(Self Satisfiction?)という感じで
ポイントが高いです。


 ◇

既に相当な行数を使ってしまいましたが、
「ミラクル・アッパーWL」についてもざっと感想を。

画像


May'nさんをフィーチャリングするということで、
文字通りMay'nさんがメインに近い感じになるのかなと思っていたら、
かなりデュエットに近いレベルで驚き!
個人的にr.o.r/sがとても好きだったので、
米倉千尋さんとの組み合わせにも負けじと劣らない、
堂々とした引き立てあう歌唱に感動しました。
声が重なり合う部分のハモリが本当に綺麗で、引き込まれます。

「MASK」や「Get along」、
最近だと「Plenty of grit」のコーラスを聴く度にも感じていたのですが、
奥井さんの歌声は他の方の歌声を支えるばかりか、
120%の奥行きを増すような印象で、
本当に歌のうまい方なんだなということが改めて確かめられました。
もちろんMay'nさんのハリのある歌唱も良い!

May'nさんフィーチャリング第二弾とか、
r.o.r/s再結成とか、
いろんなアーティストとのデュエットアルバムとか……
は、さすがに無理でしょうか。

ですが、ライブDVD付きシングル、
PV集付き&過去曲リアレンジ付きシングルベストアルバム、
ライブDVD付きオリジナルアルバム、
奥井さんの曲をアーティストの方々がカバーするアルバム、
奥井さんが他のアーティストにフューチャーされて歌うシングル、
今回のセルフカバーアルバム、
そしてこのMay'nさんをフィーチャリングした
「ミラクル・アッパーWL」……

と、考えると本当にここ数年は
すごいことになっているなという気がします。

「奥井さんは『歌うだけ』の曲(他の方の作詞作曲)も
久しぶりに聴きたいな」ということや
「セルフカバーアルバム出ないかな」、
「またデュエット曲も聴きたいな」ということは
前々から考えていたのですが、
まさかこの3つが半年足らずの間に全て実現するとは
思ってもみませんでした。

ファンサービス(楽曲面に限らず)たっぷりの状況というのは、
本当に嬉しい限りなのですが、
ご無理をされてないと良いな……と、
ついつい余計な心配をしてしまいます。

話が大げさな方に傾いてしまいましたが、
二曲目の「TO DIE FOR ×××」は
奥井さんのソロということでこれも意外。
二曲ともMay'nさんのフューチャリングでもなお嬉しかったのですが、
この曲もカッコ良くて気に入っています。
どことなく90年代半ばのような雰囲気も感じさせますが、
今までの奥井さんの曲とも違う新しさも同時に感じさせられました。

「To die for ×××」の意味というか使い方は
三回出てくる中でそれぞれ違うような気もするのですが、
どうなのでしょうか。
聴き込むうちに見方がまた変わるかもしれません。

こちらもタイアップ付きになっても良さそうな
完成度だと思います。


 ◇

長々と綴ってしまいましたが、
今回セルフカバー、フィーチャリング曲と
タイアップものを合わせて聴いてみたことで、
それぞれの良さはもちろんですが、
久々に奥井さんのソロで
「アニメ」の主題歌やEDを聴いてみたいなと
考えてしまいました。
いろいろと難しいのは承知してはいるのですが……

「アキハバラ電脳組」などは今考えると
もの凄く豪華だったのだなあ、と。
(OPにED、挿入歌に、バージョン違いが数種類ずつ、
さらには劇場版やラジオドラマ版、イメージソングまで奥井さんづくし!)

とはいえ、他の方々への作詞・作曲提供やコラボなどから
生み出される楽曲ももちろん素晴らしいので、
今後の活動も楽しみにしていきたいと思います。


 ◇

★CDデータ

タイトル Self Satisfaction
アーティスト 奥井雅美
レーベル evolution (規格番号:EVCA-0014)
発売元 ドワンゴ・エージー・エンタテインメント
販売元 ジェネオン ユニバーサル エンタテインメント
発売日 2009年08月21日
価格 3,000円(税込)
盤種 CD : 一枚

(曲目リストは上記レビュー参照)


★CDデータ
タイトル ミラクル・アッパーWL
アーティスト 奥井雅美 feat. May'n
レーベル evolution (規格番号:EVCS-1004)
発売元 ドワンゴ・エージー・エンタテインメント
販売元 ジェネオン ユニバーサル エンタテインメント
発売日 2009年08月21日
価格 1,200円(税込)
盤種 CD : 一枚


★曲目リスト
1.ミラクル・アッパーWL
(ニコニコアニメチャンネル「おんたま!」主題歌)
2.TO DIE FOR ×××
3.ミラクル・アッパーWL (Instrumental)
4.TO DIE FOR ××× (Instrumental)







<余談>
CDと全く関係ないのですが、
話題にするタイミングもなさそうなので……

漫画家・イラストレーター
江口寿史さんの画集なのですが、(表紙)
……奥井さんに似てる気がしたのは私だけだろうか?

この記事へのコメント

春巻き
2009年08月30日 10:56
こんにちは。
今回も長くなってしまいましたが、お読みいただきましてありがとうございます!

私の場合は原曲を知っているのはいくつかあったのですが、肝心の作品を殆ど知らなかったので、作品とのはまり具合が分からなかったのはちょっと残念だったなと思います。
そのあたりも奥井さんが作詞・作曲共に手がけるアーティストゆえのことだと思いますので、やはり贅沢で豪華なセルフカバーアルバムだったのだなあと感じました。

May'nさんのフューチャリングの方も、本当に引き立てあう感じで、ステージで生で見られたら感動するだろうなと思いました。映像化も楽しみです。
「TO DIE FOR ×××」も凄く良い曲なのですが、もう一曲May'nさんとの曲があったらな~などと更にゼイタクなことを願ってしまいました。

いろいろなご都合や体調などの問題もあると思いますが、今後発表される楽曲もいっそう楽しみにしたいです。
ライブは北海道はさすがに行けないのですが、来年3月の東京公演はぜひ行きたいなと考えています。
2009年08月30日 00:44
こんばんは~。

えぇ~、何から話せばいいのか迷ってしまいますが、まずアルバムのほうは、僕も知っている曲が少なくて、どんな感じになるのか不安なところもありました。 でも、実際に買って聴いてみると、ロック色の強い楽曲から聴かせるバラードまで、原曲を知らなくても十分に楽しむことができましたっ♪

来月の札幌ライブでは、このアルバムから多めにすると思うので(たぶん)、楽しみですねっ♪ 僕は不参加ですが、またライブDVDとか出るのかなぁ・・・? いや、なんとか出してほしいっ!!

続いて、シングルなんですが、ロック好きの僕にとっては最高の一枚でしたっ!! 勢いがあって、このバンドサウンドがたまりません!! 先日のアニサマでは、このコラボが実現したそうで、かなりうれしいですっ♪ 僕は見に行けなかったので、DVDがリリースされたら見てみたいですっ☆

それと、二曲目なんですが、これは僕もぜひ奥井さんとMay'nさんのデュエットにしてほしかったです。 最初聴いたとき、あれっ・・・と思っちゃいましたよ・・・。

r.o.r/sの復活とかフューチャリング第二弾・・・いいですねっ!♪ 今後、いろんな意味で期待したいです。 でも、忙しくなればなるほど、身体に無理がかかってくるというのが難しいところですね・・・。

最後にもう一言、僕はイラスト系にも興味があるので見てみたんですが、確かに「It's my life」のジャケットの奥井さんに似てる☆

この記事へのトラックバック

  • かのこん コミックの情報

    Excerpt: かのこん商品価格:609円レビュー平均:3.57 かのこん(1)商品価格:500円レビュー平均:4.17 かのこん(2)商品価格:500円レビュー平均:4.4 かのこん(3)商品価格:500円レビュー.. Weblog: アニメ&ゲーム情報発信館 racked: 2009-08-29 07:34