「クッキングパパ」100巻達成!
ちょっと遅れてしまいましたが、
11月27日に「クッキングパパ」の第100巻が発売されました。
ご存知の方はご存知だと思いますが、
うえやまとち先生によるマンガ作品で、
1985年から、今も週刊モーニング誌上にて連載中です。
23年で100冊‥‥スゴイですね。
いまや100巻越えのマンガもそう珍しくなくなってきましたが、
ここまで続けるということは容易ではないと思います。
それも(基本的に)週刊連載というペースで!!
私がこのマンガを読み始めたのは、
確か17巻が発売された頃からですので、
そこから数えても80冊以上‥‥!
早いような長いような、いや、歳を取るわけですねえ。
そのあたりはさておき、
簡単にこの作品を紹介しますと、
福岡県の博多を舞台に、
強面ながらも料理が好きなサラリーマン「荒岩一味」を中心に、
その家族と、会社の上司部下、友人知人、近所の少年に至るまで、
あったかくておいしいご飯が人々の心をほぐしていく様を
描いた物語です。
料理のレシピも載っていますが、
それを抜きにしても物語がしっかり成立しているのが
重要なポイント。
薀蓄とかそういうのも一切ナシで、
基本的に登場人物は皆いい人で、一生懸命生きています。
しかも、この作品では
だいたい10冊で1年分くらいのペースで、
ゆっくりと作中の時間が進んでいきますので、
登場人物のその後の人生を追っていけるのも魅力です。
逆に言うと、初めから通して読んでいないと
あれ?この人たちいつ結婚したの?等、
分かりづらい部分もあるかもしれませんが、
本当にどこかにこんな人達が暮らしているような
親近感を覚えることができます。
「元上司の息子」や、
「娘の隣のクラスの友だち一家」などはまだ近いほうで、
「以前同じアパートに住んでいた青年の開いた店の客」など、
とんでもなく人間関係が広がって描写されることもしょっちゅうなのですが、
なぜか違和感なく、読者にとっては顔なじみになってしまうのが
不思議なところです。
そんな感じで、私にとっては
人生の長い期間をともに歩んできた作品の一つであり、
加えて前述のように作品内時間もちょっとずつ進んでいるとなれば、
「あの頃はこんな話を読んで、現実にはこんなことがあったなあ」
と思い出す事も多いです。
私はあまり料理をする方ではないのですが、
それでも、高校の時に唐突にお菓子をつくってみて、
砂糖の分量に怖気づいて全くの別物が出来てしまったけれど、
友人たちはおいしいって優しい嘘を言ってくれたなあ、
あれは62巻のお菓子だったっけ、とか。
89巻のページの間から
当時の仕事場近く書店のしおりが出てきたけど、
この頃は行き詰ってて真っ暗だったなあ、
だからこの巻に載ってた、
いつも明るい虹子さんが世の現実に落ち込む話で涙ぐんだっけ‥‥
などなど、極めて個人的で申し訳ないのですが、
そういういろいろなことが思い起こされるわけです。
100巻も続いている作品ともなれば。
このマンガに出てくる人は、
みんな基本的に善人であるという特徴はあるのですが、
逆にずば抜けて優秀だったり天才というキャラクターも
居なかったと記憶しています。
荒岩も料理好きではあっても特別極めているわけではありませんしね。
なんかこう、どんな人も一生懸命生きてて、
それぞれにドラマがあるんだっていう感じが、
落ち込んだり、行き詰った時に心にしみるという、
そんな作品だと実感しています。
作中時間が流れ行くことで、
子どもだった「まこと」がすっかり大人になってしまったり、
あるいは亡くなってしまったキャラクターもいたりと、
ちょっぴり寂しい部分もあるのですが‥‥
数年前までその辺は少し嫌だったのですが、
最近はいくらか穏やかに受け入れられるようになりました。
自分も多少はオトナになってきたということでしょうか。
◇
さて、100巻分の中で個人的に好きな話は、今は以下の3つです。
・守の屋台でいつも居眠りしてるおじさんが
ライブに飛び入りでギターを弾く話。(77巻)
イギリスで夢破れたほろ苦い青春を語るくだりが良いです。
いろいろ珍しい料理、凝った料理もたくさん出てくるこのマンガの中で、
あえてフィッシュ・アンド・チップスを取り上げるところがまたグッときます‥‥!
続くエピソードでギターを買うところも好きです。
・まこととみつぐがおじいさんと女の人を誘って
年越し耐久リレー水泳大会に出る話。(57巻)
女の人が就職して数年が経ち、繰り返しの日々の中で
自分を見失っていた時で「あたしでもまだできるんだ」
と感涙するあたりが心に響きます。
・虹子さんが悲しい事件の無くならない日々に
ふっと落ち込む話(大平さんの蕎麦屋で・89巻)
上で書いたように、これを読んだ頃の自分と重なった事もありますが、
虹子さんはいつも朗らかな人だけに心に響くものがあります。
さらに個人的なネタで申し訳ないのですが、
奥井雅美さんの歌「To all the things to love」が
この話にはピッタリだと思います。
うーん、まだまだいい話はいっぱいあるのですが、このへんで。
他の人がこのシリーズを読んでどんな感想を持ってるとか、
どんな話が好きだとか見聞きできる機会があれば嬉しいのですが。
◇
閑話休題。
今回は100巻記念として、巻末企画に
「クッキングパパ検定」なるものが付いています。
しかしこれが難易度高い‥‥
何年も繰り返し読んできたのに、
半分くらいしか当たらなくて凹みました。
話自体は覚えていても固有名詞がわかりませんでした。
「ニセタンデパート」は笑ったので覚えていましたが。
守が吹いてるのは途中からブルースハープじゃなかったっけ?
最後のページにはうえやま先生のメッセージも入っています。
『思い出します‥‥』で始まる三題短文になっているのも良い。
そしてひっくり返ったのが、
この100巻同時発行の「うえやまとち初期短編集 クッキングボス」です!
こちらのサイトでクッキングパパの前身になる作品があることは知っていたのですが、
これはもう読めることは無いなと考えていので、まさか単行本になるとは‥‥!
講談社すごい!
さらに「クッキングパパセレクション」の情報も気になります。
950話以上の中からうえやま先生がどの20話を選んだのか、
どんなコメントを付けたのか興味深いです。
そして101巻と102巻も12月、1月と連続で刊行になるそうです。
一時は雑誌掲載から二年ほど遅れていたので、
もう少しズレが少なくなると嬉しいのですが……
(巻末企画で先の展開を知ってしまったことがあったため)
100巻記念でプレゼント企画とかもあればさらに嬉しかったのですが、
それはなくてちょっと残念。
アンケートハガキなどを送る機会があれば応援メッセージも書けたのですが……
◇
ここまで長く綴ってきましたが、
一時の時間つぶしにでもなりましたら幸いです。
私が買っている漫画は異様に長期のシリーズ作品が多いのですが、
こうやって共に時間を過ごしてきて、節目を迎えられるのは
幸せなことだと感じます。
完結してから追いたいという方もいらっしゃるでしょうが、
やはり人生と共に読んできたという感慨は得がたいものがあります。
(故に、リアルタイムで読み始めた「追いついた」巻数というのを
わりと意識しています。そのへんは→こちらの記事で)
これからまだまだ連載が続いていく中で、
10×巻の時にはこんなことが、
11×巻のこの話は良かったな、
という思い出が
さらに増えていくことでしょう。
実は本棚の「クッキングパパ」用スペースが
もはや限界に近いのですが……なんとかなる、
いや、なんとかするしかない?
11月27日に「クッキングパパ」の第100巻が発売されました。
ご存知の方はご存知だと思いますが、
うえやまとち先生によるマンガ作品で、
1985年から、今も週刊モーニング誌上にて連載中です。
23年で100冊‥‥スゴイですね。

いまや100巻越えのマンガもそう珍しくなくなってきましたが、
ここまで続けるということは容易ではないと思います。
それも(基本的に)週刊連載というペースで!!
私がこのマンガを読み始めたのは、
確か17巻が発売された頃からですので、
そこから数えても80冊以上‥‥!
早いような長いような、いや、歳を取るわけですねえ。
そのあたりはさておき、
簡単にこの作品を紹介しますと、
福岡県の博多を舞台に、
強面ながらも料理が好きなサラリーマン「荒岩一味」を中心に、
その家族と、会社の上司部下、友人知人、近所の少年に至るまで、
あったかくておいしいご飯が人々の心をほぐしていく様を
描いた物語です。
料理のレシピも載っていますが、
それを抜きにしても物語がしっかり成立しているのが
重要なポイント。
薀蓄とかそういうのも一切ナシで、
基本的に登場人物は皆いい人で、一生懸命生きています。
しかも、この作品では
だいたい10冊で1年分くらいのペースで、
ゆっくりと作中の時間が進んでいきますので、
登場人物のその後の人生を追っていけるのも魅力です。
逆に言うと、初めから通して読んでいないと
あれ?この人たちいつ結婚したの?等、
分かりづらい部分もあるかもしれませんが、
本当にどこかにこんな人達が暮らしているような
親近感を覚えることができます。
「元上司の息子」や、
「娘の隣のクラスの友だち一家」などはまだ近いほうで、
「以前同じアパートに住んでいた青年の開いた店の客」など、
とんでもなく人間関係が広がって描写されることもしょっちゅうなのですが、
なぜか違和感なく、読者にとっては顔なじみになってしまうのが
不思議なところです。
そんな感じで、私にとっては
人生の長い期間をともに歩んできた作品の一つであり、
加えて前述のように作品内時間もちょっとずつ進んでいるとなれば、
「あの頃はこんな話を読んで、現実にはこんなことがあったなあ」
と思い出す事も多いです。
私はあまり料理をする方ではないのですが、
それでも、高校の時に唐突にお菓子をつくってみて、
砂糖の分量に怖気づいて全くの別物が出来てしまったけれど、
友人たちはおいしいって優しい嘘を言ってくれたなあ、
あれは62巻のお菓子だったっけ、とか。
89巻のページの間から
当時の仕事場近く書店のしおりが出てきたけど、
この頃は行き詰ってて真っ暗だったなあ、
だからこの巻に載ってた、
いつも明るい虹子さんが世の現実に落ち込む話で涙ぐんだっけ‥‥
などなど、極めて個人的で申し訳ないのですが、
そういういろいろなことが思い起こされるわけです。
100巻も続いている作品ともなれば。
このマンガに出てくる人は、
みんな基本的に善人であるという特徴はあるのですが、
逆にずば抜けて優秀だったり天才というキャラクターも
居なかったと記憶しています。
荒岩も料理好きではあっても特別極めているわけではありませんしね。
なんかこう、どんな人も一生懸命生きてて、
それぞれにドラマがあるんだっていう感じが、
落ち込んだり、行き詰った時に心にしみるという、
そんな作品だと実感しています。
作中時間が流れ行くことで、
子どもだった「まこと」がすっかり大人になってしまったり、
あるいは亡くなってしまったキャラクターもいたりと、
ちょっぴり寂しい部分もあるのですが‥‥
数年前までその辺は少し嫌だったのですが、
最近はいくらか穏やかに受け入れられるようになりました。
自分も多少はオトナになってきたということでしょうか。
◇
さて、100巻分の中で個人的に好きな話は、今は以下の3つです。
・守の屋台でいつも居眠りしてるおじさんが
ライブに飛び入りでギターを弾く話。(77巻)
イギリスで夢破れたほろ苦い青春を語るくだりが良いです。
いろいろ珍しい料理、凝った料理もたくさん出てくるこのマンガの中で、
あえてフィッシュ・アンド・チップスを取り上げるところがまたグッときます‥‥!
続くエピソードでギターを買うところも好きです。
・まこととみつぐがおじいさんと女の人を誘って
年越し耐久リレー水泳大会に出る話。(57巻)
女の人が就職して数年が経ち、繰り返しの日々の中で
自分を見失っていた時で「あたしでもまだできるんだ」
と感涙するあたりが心に響きます。
・虹子さんが悲しい事件の無くならない日々に
ふっと落ち込む話(大平さんの蕎麦屋で・89巻)
上で書いたように、これを読んだ頃の自分と重なった事もありますが、
虹子さんはいつも朗らかな人だけに心に響くものがあります。
さらに個人的なネタで申し訳ないのですが、
奥井雅美さんの歌「To all the things to love」が
この話にはピッタリだと思います。
うーん、まだまだいい話はいっぱいあるのですが、このへんで。
他の人がこのシリーズを読んでどんな感想を持ってるとか、
どんな話が好きだとか見聞きできる機会があれば嬉しいのですが。
◇
閑話休題。
今回は100巻記念として、巻末企画に
「クッキングパパ検定」なるものが付いています。
しかしこれが難易度高い‥‥
何年も繰り返し読んできたのに、
半分くらいしか当たらなくて凹みました。
話自体は覚えていても固有名詞がわかりませんでした。
「ニセタンデパート」は笑ったので覚えていましたが。
守が吹いてるのは途中からブルースハープじゃなかったっけ?
最後のページにはうえやま先生のメッセージも入っています。
『思い出します‥‥』で始まる三題短文になっているのも良い。
そしてひっくり返ったのが、
この100巻同時発行の「うえやまとち初期短編集 クッキングボス」です!
こちらのサイトでクッキングパパの前身になる作品があることは知っていたのですが、
これはもう読めることは無いなと考えていので、まさか単行本になるとは‥‥!
講談社すごい!

さらに「クッキングパパセレクション」の情報も気になります。
950話以上の中からうえやま先生がどの20話を選んだのか、
どんなコメントを付けたのか興味深いです。
そして101巻と102巻も12月、1月と連続で刊行になるそうです。
一時は雑誌掲載から二年ほど遅れていたので、
もう少しズレが少なくなると嬉しいのですが……
(巻末企画で先の展開を知ってしまったことがあったため)
100巻記念でプレゼント企画とかもあればさらに嬉しかったのですが、
それはなくてちょっと残念。
アンケートハガキなどを送る機会があれば応援メッセージも書けたのですが……
◇
ここまで長く綴ってきましたが、
一時の時間つぶしにでもなりましたら幸いです。
私が買っている漫画は異様に長期のシリーズ作品が多いのですが、
こうやって共に時間を過ごしてきて、節目を迎えられるのは
幸せなことだと感じます。
完結してから追いたいという方もいらっしゃるでしょうが、
やはり人生と共に読んできたという感慨は得がたいものがあります。
(故に、リアルタイムで読み始めた「追いついた」巻数というのを
わりと意識しています。そのへんは→こちらの記事で)
これからまだまだ連載が続いていく中で、
10×巻の時にはこんなことが、
11×巻のこの話は良かったな、
という思い出が
さらに増えていくことでしょう。
実は本棚の「クッキングパパ」用スペースが
もはや限界に近いのですが……なんとかなる、
いや、なんとかするしかない?

この記事へのコメント
私も視聴していましたが、
もう終了から13年も経つとは驚きです。
DVDも発売・レンタルされているようなので、
機会があったら見てみようかなと思います。