2006年度に読んだライトノベル~或る日々の記録

先日文庫ライトノベル用本棚を購入したのを機に
激動の一年間のあいだに混沌と化した本を整理。
せっかくなのでこの一年と一ヶ月ほどの間に読んだ
ライトノベルをまとめて、ぷち感想を記してみたいと思います。
(再読のものも挙げています)
※長いです、自己満足ですみません。

多分に主観的感想なので、著者関係者ファンの方ご容赦ください
・「この十三ヶ月ほどに読んだ記憶のある本」について述べます。
 「4~13巻」となっていてもそれ以前の巻も読んでおりますし、
 読んでいるのに覚えていない本もあるかもしれません。
絶版本も多数混ざっておりますのでご注意ください。
・「富士見ファンタジア文庫」は「富士見F」と略しております。
・評価は◎~△で表しております。

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「クロスカディア」シリーズ1~6
神坂一 富士見F ○
全5巻の方が良かったかも。
セオリー外しが得意の著者であるけれど、
メイというヒロインの解釈を完全に読者に
ぶん投げちゃってるのは吉と出たか凶と出たか‥‥
「悪人でいいから」は良かった。

「ロスト・ユニバース」シリーズ1~5
神坂一 富士見F ◎
戦闘シーンのかけひきは宇宙船であっても
さすがというところ。
改めて続けて読んでも3巻と4巻の雰囲気が
やっぱり違うような気がするのが惜しい。

「フルメタル・パニック! サイドアームズ 音程は哀しく、射程は遠く」
賀東招二 富士見F ◎
ミスリル側の物語を描く番外編。
表題作はベタでもやっぱり良い。

「サニーサイドアップガール 捨て犬にご用心」
小林めぐみ 富士見F ○
「富士見ミステリー文庫」の方が良かったかも…
(当時は創刊されていなかったと思う)
地味に良作。続いていたらファンタジー要素も
出てきたのだろうか?

「道楽貴族オアジズの冒険2 聖なる十二夜の仮面」
小林めぐみ 富士見F ◎
2巻止まりが実に惜しい。
が、一般ウケは悪そうかな‥‥
ディーとクラウのコンビがかなり好き。
ひさいち氏の画が引き立てる。

「食卓にビールを」4
小林めぐみ 富士見ミステリー文庫 ○
ツッコミ不在で脳みそぐるぐるな
SFギャグ(?)
だんだん疲れてきた‥‥
こばめぐ先生にはまたライトファンタジーをぜひ。

「必殺お捜し人」シリーズ1~9
小林めぐみ 富士見F ◎
著者の出世作。
大人から子どもまで万人に薦められる
完成度の高い作品。
主役3人はもちろん脇キャラにいたるまで個性豊か。

「大地をわたる声を聞け」上下
小林めぐみ 富士見F △
編集者にダメ出しされるのもわかる気がする‥‥
微妙にラストが許せなかったり。

「陰陽探偵少女遊RANTO☆魔承録ZERO」1・2
あかほりさとる 富士見F △~○
著者にとっておそらく小説家としての転換点の一作。
2巻で路線変更を余儀なくされたというが、
その2巻はわりとよくまとまっている感じ。
続いていたらどうなっていたかが気になる。

「食前絶後!」
ろくごまるに 富士見F ◎
『「さっぱりとしたアスファルト味」のそぼろ』の出典作品。
一般向けではないが、ラノベ好きなら一度は読んでも
良いと思える。とにかく変で面白い。

「封仙娘娘追宝録 奮闘編5 最後の宝貝」
ろくごまるに 富士見F ◎
登場人物の会話の(特に仙人)独特のテンポは最高。
イラストは雑誌掲載時のほうが良かったり。

「封仙娘娘追宝録8・9 刃を砕く復讐者」上下
ろくごまるに 富士見F ◎
この上下巻を通しても伏線と謎がナゾのまま‥‥
下巻はその構成ゆえか少し歯切れ悪いかも。
鬼引き×2はひどいや‥‥
新刊が楽しみ。

「銃姫」1~5
高殿円 MF文庫J ◎
銃に魔法を封じる設定が秀逸。
登場人物一人一人のドラマを丁寧に描く印象。
5巻の短編がかなり良かった。

「ライトセイバーズ」1~3
築地俊彦 富士見F ○
「まぶらほ」はいいからこっちを再開‥‥
は、できないんでしょーね。
ナゾのおやじはどういう設定だったのか気になる。

「レスト&ハーウィン」1・2
吉村夜 富士見F ◎
個性豊かなキャラクターに世界観、
センスある文体等々完成度高し。
ビル兄さんがお気に入り。
打ち切り許すまじ!

「約束の柱、落日の女王」シリーズ1~3
いわなぎ一葉 富士見F △
よく「1巻完結ならよかった」と言われるのに納得。
カルロのキャラがちょっと都合良すぎかも‥‥

「夕なぎの街」シリーズ1・2
渡辺まさき 富士見F ◎
世界の雰囲気がとても好きなシリーズ。
ただ、雑誌掲載の続編が。。。。。。。
あれを読んで素直に読めなくなったかも。

「月の娘」1・2
渡辺まさき HJ文庫 ○
説明ゼリフが多いのが気になる。
独特の雰囲気は良い。
豆乳ババロア等食べ物の描写は本当においしそう。

「天地無用!GXP1~3」
梶島正樹 富士見F ◎
主人公の成長物語として方向がハッキリしているので
純粋なライトノベルとしても良作。
それでも「天地」世界を知らないと厳しいかも。

「七人の武器屋」シリーズ1~5
大楽絢太 富士見F ◎
世界設定がかなり甘ーいが、
生きたキャラとノリのよさは稀に見る作品。
それだけに、惜しい。

「カレイドスコープの少女」
内藤渉 富士見F ◎
三体の機械人形+マーセルのそれぞれの個性が魅力。
まさに万華鏡のごときキラキラとした
輝きを感じる物語。
四季童子氏のイラストもピッタリ。

「パラダイスメーカー オラが村ぁ平和」
八街歩 富士見F ◎
村のゆったりとした雰囲気が好み。
詰めの部分に若干強引なところが見られるのが惜しい。

「てくてくとぼく 旅立ちの歌」
枯野瑛 富士見F ◎
つくりこまれた世界に、
登場人物の自然な心の動き等々
著者らしい味わいのある描写が特徴。
少し地味なのが打ち切りの要因か。
自動人形などの設定が好み。

「銀月のソルトレージュ」1・2
枯野瑛 富士見F ◎
著者の文体の良いところはそのままに
ラノベらしい盛り上がりどころを加えた新シリーズ。
2巻でさらなる真実が明らかになった上、
すごい鬼引き‥‥
打ち切られませんよーに!

「魔法戦士リウイ」0~9
水野良 富士見F ◎
宣言通り「キャラ主体」の物語は
勢いがあって面白い。
主要人物一人一人の心情の変化が見所。

(同リウイシリーズ第二部)「剣の国」~「砂塵の国」◎
書かれた時期が前後しているが
キャラクター性と物語のバランスが良い。

(同シリーズ第三部「ファーラムの剣」)「賢者の国」~「鋼の国」 ○
キャラクター性がかなり薄れつつある上に
文章が少しおかしい気が‥‥
もうちょっと昔のようにならないのかな?

「狼と香辛料」シリーズⅠ~Ⅳ
支倉凍砂 電撃文庫 ◎
ラノベの可能性の広さを思い知った作品。
剣や魔法で戦わなくても
「商取引」でこんなに燃えるとは!
キャラクターも最高。

「抗いし者たちの系譜」シリーズ1~4
三浦良 富士見F ◎
好みが分かれるかもしれないが、
策略と陰謀と復讐と恋心が絡み合う
重厚な物語に惚れた!
アラがないわけじゃないが大ハマリ。

「ブートレガーズ 神仙酒コンチェルト」
字野耕平(現・あざの耕平) 富士見F ◎
1920年代のシカゴの街の雰囲気が良。
キャラクター性とギャグと結構ハードな物語の
程よいブレンド加減。
絶版なのが惜しい‥‥Dクラと一緒に復活してよ。

「BLACK BLOOD BROTHERS」シリーズ1~7 短編1~3
あざの耕平 富士見F ○
評判に違わぬ面白さ‥‥なのだが、
巻を追うごとに読むのに疲れてくるのは何故?

「召喚教師リアルバウトハイスクール」シリーズ
本編1~14 短編1~4 アーリー・デイズ1・2
雑賀礼史 富士見F ◎
ツッコミどころが多いのは承知しているが
それでも面白いと思っている作品。
「色々な意味」で「BBB」の対極にある気がしてくる‥‥ 
こちらは「何回でも読める」感じ。

「ザ・サード」シリーズ
本編9冊 短編6冊 外伝1冊 
星野亮 富士見F ○
砂漠の惑星の上で儚くも強く生きていく
人々の雰囲気が良い作品。
ただ、若干「勢い」に欠けるのは否めないかも。

「スクラップド・プリンセス」シリーズ
本編5~13 サプリメント1
榊一郎 富士見F ○
ファンタジーがSFになること自体は構わないけど
締めかたが微妙に釈然としなかった‥‥
いろいろと、狙いすぎ?

「ドラゴンズ・ウィル」
榊一郎 富士見F ◎
榊一郎のデビュー作。
若干「主張」が強い気もするが、
一冊の物語としての完成度は高い。

「武官弁護士エル・ウィン」シリーズ
本編1~10 短編1・2
鏡貴也 富士見F ◎
第一部完結で中断している‥‥
鬼引きにも程がある!
異種族共存の世界設定、キャラクター等好み。
「伝勇伝」よりこちらのほうが‥‥

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☆富士見ファンタジアばっかりですみません‥‥

一年以上前となると記憶があやふやですが、
このあたりかと。
「スレイヤーズすぺしゃる」などいくつかは割愛しました。
基本的に通勤途中(40分弱)の行き帰りで読んだものです。
寝ていたりマンガを読んでいた日もあるため
十三ヵ月あまりの読書量としては多くはない方でしょう。
二回目、三回目の本もありますし。

ささやかではありますが、
こうやって記録を付けてみると
確かに生きてきたのだなあ‥‥と妙な感慨が。

昔は古本でばかり集めていたのに
時間を文字通り金で買って、恐ろしいほど新刊で買ってしまった‥‥

▽余談ですが、こうしてリストアップすると
自分の好きなタイプの作品が
・「機械人形」といったアンドロイド系か不思議道具の出る話
・まったりとした雰囲気のある話
・ウィットに富む会話が繰り広げられる話
に分けられそうな気がしてきました。

多分「俺一人称」のものや
現実世界ベースの物語は苦手な部類に入ると思います。
新規開拓の参考にしよう‥‥

◆2006年度?心のベスト3は
三浦良「抗いし者たちの系譜」シリーズ
支倉凍砂「狼と香辛料」シリーズ
枯野瑛「銀月のソルトレージュ」シリーズ?
に(勝手に)贈らせていただきます。

「抗いし者」は完結しちゃったんだよな‥‥
三浦先生の新作マダー?

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